妻との長い夫婦生活の中で最も劣化する物は何でしょうか?。
お互いの外見?
2人の性行為のクオリティ?
お互いへの態度振る舞い?
多分、1番油断し、劣化し、お粗末になって行くのは…
妻に対する貴方から発せられる言葉の精度です!。
分かりやすく言えば貴方の言葉の中にある妻への敬意や優しさや緊張感です。
付き合っていた頃には自然と含まれていた言葉の中にあった労りや暖かさが月日の流れと共に次第に消えていってしまうのです。
この現象は女性よりも圧倒的に男性に当てはまります。
女性は幾つになっても言語領域が高度に保たれます。自分が発する言葉にも魂を込め、相手が発する言葉に魂を読み取ります。
言葉に含まれた『言霊』に女性はいつまでも敏感で、男性はいつまでも鈍感なのです。
言葉には無意識に自分の気持ちが乗ってしまいます。気を張り、緊張感を持って語るなら、自分の気持ちを隠しながら言葉を発する事はある程度可能です。
独身時代、彼女とのデートで『彼女とヤリたい!』気持ちを会話に乗せてるバカはいません。発する言葉の端々に気を使い下心を悟られない様に振る舞っていたハズです。
しかし夫婦生活も長くなるとそんな緊張感も配慮も薄れ、無意識に何気ない日常の会話の中にに貴方の気持ちが乗ってしまうものです。
女性は男の言葉に敏感です。
妻は更に夫の言葉に敏感です。
日常の夫婦生活の中で妻に対する何気ない一言をいかに気を付けるかで2人の愛情濃度は変わってくるものです。
では、次の2つの言葉の違いが貴方に分かりますか?。
夜、貴方は寝る為に寝室に行こうとリビングにいる妻に声を掛けます。
①『おやすみ』
②『先、寝るわ』
さて、この2つの言葉で妻に対する配慮と優しさが隠れてるのはどちらだと思いますか?。
答えは②の『先、寝るわ』です。
一見、『おやすみ』の方が当たり障りのない、プラスは無くてもマイナスも無い言葉に感じます。かたや『先、寝るわ』の方はガサツで冷たい印象を受けます。
しかし実は全く逆で『先、寝るわ』の方が妻に対する思いやりや配慮、更には妻への愛情が感じられるのです。少なくとも女性は後者の方に思いやりを感じます。
先に寝ると言う言葉の中には、『君はまだ起きているけど、自分は君より先に寝るわ』と言う意味合いが隠れています。
重要なのは『妻はまだ起きている』『妻より先に寝る』……そう、その言葉の中には『妻』がいるのです。妻にかける言葉ですから当たり前なのですが、この当たり前が『おやすみ』にはありません。
『おやすみ』には寝る前の挨拶と言う意味あいしかないのです。
分かりやすく説明すれば仕事上がりに同僚が先に帰る時、
『お疲れ様』と『お先に』の違いと同じです。
どっちでも同じじゃん!と言うのは男の感覚。
女性は何気ない言葉に意味を読み取ります。
『お先に』の方には帰宅する自分に対して貴方がまだ仕事をしているという、貴方の現状を把握している配慮があります。
貴方より私は『お先に』なのです。
貴方の現状を理解しているのです。
逆に『お疲れ様』は貴方が疲れているかどうかなど分からないのに、別れの挨拶として発しただけに過ぎず、貴方に思う事などない発言です。
そんな細かい事、誰が気にするんだ!
いや、気にしてはいないんですよ女性は。無意識にその言葉の意味合いを汲み取ってしまうのです。
だから無意識の『おやすみ』には夫の自分勝手と冷たさを感じ取り、『先に寝るわ』には起きている自分を気にかける優しさを感じとってくれるのです。
そしてこんな些細な事が塵も積もれば…で妻の中に蓄積されて、貴方への愛情が薄れて行く原因になっていくのです。
では、更にです。
例えば妻と性行為がしたい時、ダイレクトに頼んだとして次のどちらが正解でしょうか?。
①『今晩、したい』
②『今晩、○○(妻の名前)としたい』
これは鈍感な貴方にも簡単な問題ですよね?。勿論、答えは②です。
①はただSEXがしたい要求を訴えているのに対して、②は妻としたいと要求しています。
要求に妻の名前を入れるか入れないかで天と地の差が生じます。
妻にかけた言葉の中に、貴方が妻を意識してるのか?。妻を見ているのか?。貴方の中の妻の存在理由を妻は貴方の何気なくチョイスした言葉から無意識に読み取っているのです。
だから、
朝起きて、先に起きていた妻に対しての『おはよう』と『早いな』では、『早いな』の方に妻は夫の自分への興味を読み取るのです。
『早くて悪い?』
『貴方が遅いのよ』
『主婦は朝から色々する事があるのよ』
なんてトゲのある返答が来たとしても、
或いは無視だったとしても、
妻の中に残る感情は『おはよう』より『早いな』の方が結果的に良い印象を無意識に残します。
勘違いしてはいけないのは、妻に優しい言葉をかけるかどうか?では無く、
妻がどんな反応を示すかどうかでは無く、
妻の無意識に貴方が妻に意識を持っている事を焼き付ける事なのです。
極端な例を言えば、
『お前は本当に片付けが適当だな!』の方が無視よりはマシだと言う事なのです。
妻の片付けの様子を把握している訳ですから、妻を見ていないよりはマシなのです。
まあ、それは極端な例ですが、
貴方の何気ない言葉のチョイスに貴方の妻への興味や気持ちが表れますので注意して下さい。
『専業主婦でいい』と『専業主婦がいい』
さあ、地雷はどっちか、
もう分かりますよね?
『で』と『が』では全く意味合いが違います。貴方が妻に抱いている感情が全く違うので、その一文字で妻はその違いを瞬時に読み取ります。
前者は『俺の収入だけでやっていけるからお前は働かなくてもいい』
後者は『お前は家にいて欲しい』
一見、どちらも地雷の様な内容ですが女性の受け取り方は違います。
前者は無関心と投げやり。
後者は妻への要望と願望。
そう、どちらも妻を喜ばせる良い言葉ではないですが前者の方は最も悪い感情『無関心』が含まれているので、マシな方は後者になります。
そんな細かい語尾を気にしながら話すなんて無理だよ。と思われるかもしれません。
そうです。無理です。
だから小手先の注意で言葉を取り繕っても妻にはバレてしまうので、日々、妻に対して『関心』と『思いやり』を持って接する事が大事なのです。
そうすれば自ずと発する言葉には『妻へのリスペクト』が含まれていく物なのです。
日々、妻を意識して生活しましょう。