良好な夫婦関係を築くには2人の『夫婦』『子供の両親』として関係が良好である前に『男と女』として関係が良好で無ければなりません。
仮面夫婦や偽装結婚など利害関係だけの繋がりじゃないのなら、『男と女』として深く繋がっていなければ円満な夫婦とは言えないのです。
その深さは『精神的な繋がり』にも『肉体的な繋がり』にも必要です。
その2つの両輪が深く結び付き、上手く回る事で2人の車は未来に移動し続け、生涯を添い遂げる事が出来るのです。
片輪が上手く回らなければ車は間違った方向に進んだり、或いは停まってしまったり、そして妻は貴方の車を途中下車し、別の車に乗ってしまう事もあるかもしれません。
『精神的な繋がり』は妻への献身と言う容易な行動によって築き易いものですが、『肉体的な繋がり』は知識とテクニック、そして努力が無ければ次第に失ってしまう獲得の難しい物なのです。
ではどうでしょう?
貴方は妻と深い『肉体的な繋がり』を築いていますか?。
貴方は妻に満足なSEXを与えていますか?。
例えばです。
貴方の妻は行為中、積極的な行動に出ますか?。ずーっと受け身じゃないですか?。
貴方のSEXは自分だけが気持ちよくなる独りよがりの行為じゃないですか?。いつも同じパターンだったりしませんか?。
貴方は妻を濡らせていますか?。シーツにその痕跡はありますか?。
もしかして貴方は『イカせる』事ばかりに執着する、まるでティーンエイジャーの様な頭でっかちなSEXをしていませんか?。
よくある勘違い、思い込みに『イク』事が全てと言う考えがあります。
どうしても男は女性をイカせる事に重きを置いてしまう傾向があります。多分、アダルトビデオの影響が強いのかも知れません。
男にとって『女性がイク』と言う現象が女性の快楽の中で1番腑に落ちやすい現象なのでしょう。
男のSEXの最終目標が『イク』事である事から、女性も1番の目標が『イク』事の様に思ってしまうのも無理はないのです。
しかしそれは安易な考えです。
そして大きな勘違いです。
女性にとってSEXの最終目標は『イク』事では有りません。当たり前です。
男の様に射精が最大の目的でその時の快楽が1番頂点と言う訳ではないですからね。
大半の男性が持っているこの女性のSEXに対する誤解を解かなければ本当の意味で妻を満足させる事は出来ません。
アダルトビデオの中で『女性がイク』と言う事が重視されているのはアダルトビデオが男性の視聴を対象としているからに過ぎないのです。女性も『イク』事で達成し終わりを告げる。男と一緒の過程に男は納得しやすいし、ビデオを観ながらの射精もしやすい訳です。
しかしそれは射精する男にとって都合の良い解釈でしかありません。
勿論、女性も『イク』と言う感覚はありますし、それを与えられる事に越した事は有りません。
しかし男性がその『イカせる』事に終始する余り、女性に本来与えないといけない快楽を与えていなかったり、女性に気を遣わせて『イッたフリをする』事をさせてしまったりと、結果的に『女性が男性の自己満足を満たしてあげる』と言う義務的SEXを相手にさせてしまっている事が実は非常に多いのです。
女性を『イカ』せる事は10ある必要な行為の最後の1つ位に考えておいて下さい。
オマケ。或いはボーナス。その程度の事です。
決して他の9つより特別重要と言う訳ではないのです。
他に貴方がやらなければならない事はたくさんあるのです。
貴方が妻とのSEXにおいてやらなければならない事、
その一つが、『キス』です。
SEXはキスに始まりキスに終わると言っていいほどキスは非常に重要な行為です。
キスが下手な男に女性はトキメキません。
キスを軽んじる男にのめり込む女性など居ないのです。
風俗嬢の中にキスをNGにしている人がある一定数いる事を見ても、女性にとってのキスの意味合いがただの性行為の一つだけでない事を物語っています。
ではキスが上手いとはどう言う事か?。
ドラマのイケメン俳優の様なスマートなキスが上手いキスだと思ったなら、貴方の思考は中学生男子レベルです。
キスが上手いとは、
『キスに気持ちを込める。キスで自分の欲情を相手に伝える』と言う事に尽きるです。
決してスマートで綺麗なキスでは有りません。
そんなキスは恋愛期間内での『上手いキス』でしかないのです。
では夫婦間における妻を欲情させる上手いキスとはどんなキスか?。
それはひとえに、『妻を激しく求める』キスです。
勿論、いきなり激しいキスをすれば良いと言う訳ではありません。
順序を踏んで徐々に激しくして行く事は大事です。
キスに於いて重要なのは、
貴方の唇と舌は貴方の手であり性器でなければならないと言う事です。
唇と舌は相手の口の中で貴方の欲情を伝える貴方の分身そのもので無ければならないのです。
胸を揉んだり、直ぐに挿入を迫ったり。短絡的な行為ばかりに意識が行っている男、自分の肉体的快楽ばかりに集中している男に女性は欲情しません。
女性の肉体をダッチワイフの様に扱うSEXをする男に間違いなく妻は欲情などしません。
ましてやフェラチオを自分から要求するなんて問題外です。
『フェラチオは相手に自主的にさせる行為』の最たる物だからです。
肉体的快楽を求めるSEXをする男程、キスが少なくなります。SEXに精神的快楽を求める男は自ずとキスする時間が増えます。
キスで、貴方の舌の動きで、貴方の妻に対する欲情が初めて伝わるのです。
胸や挿入に重点を置く男は妻自身に特別な気持ちを持っていません。女性はそんな事直ぐに気付いてしまうのです。
SEXに於いて『自分の気持ちを伝える』と言う行為は2つしか無いと言っていいでしょう。
その一つが『キス』なのです。
決してキスを軽く見てはいけません。
そして『自分の気持ちを伝える』行為のもう一つ、
それは『言葉』です。
行為前、行為中、行為後……貴方が愛する妻に何を伝え何を訴えるかにより、貴方の妻が貴方に欲情し貴方に興奮するかが決まってくるのです。
交際中のカップルなら愛を言葉にするだけで彼女は満たされ喜ぶ事でしょう。
しかし長年連れ添った妻に今更、愛を訴えた所で妻の肌に鳥肌を立たせる位しか出来ません。貴方の妻は今更、夫からの永遠の愛の言葉など求めていないのです。
そんな永遠の愛などとっくに貴方から貰っているからです。
妻が今求めているのは、
何度も言いますが、
『自分の身体に貪りつく男の欲情』なのです。
自分を妻でも無く、子供の母親でも無く、一緒に暮らす同居人でも無く、
1人の女として自分を求めてくる。そんな夫にメスとしての快楽を刺激される。それを妻は欲しているのです。
こんな欲求は夫以外の男と浮気をすればいとも簡単に得られる快楽です。他人からは容易に得られます。
それを慣れ親しんだ夫の貴方が与える訳ですから、それはそれは大変な事なのです。
では『自分の身体に貪りつく欲情』をいかに言葉に変換するのか?。
なかなか夫婦としての同居期間が長いと恥ずかしくて言えないかもしれません。
いいんです。そんなダラダラ嘘くさい文言を恥ずかしながら言う必要はないんです。
大事なのはポイントポイントで思わず漏れた貴方の興奮を単語で呟けば充分です。
村西監督じゃないんだからイヤらしく卑猥なワードでペラペラ喋る必要は無いんです。
行為を始める前に『ダメだ我慢出来ない』。
妻の裸を見て『綺麗だね……』。
行為中に『気持ちいい』『興奮する』『たまらない』。
重要な事は『妻の事が好き』『妻を愛している』なんて精神的な感情を伝えるのでは無く、妻に対する性的欲情を思わず一言漏らす様に言う事なんです。
妻の肉体に対しての興奮を言葉にし、妻の女性としての自尊心を刺激してあげるんです。
それだけで貴方の妻は女として生きて行けるんです。
忘れないで下さい。
妻は女としての自分に興奮する貴方を求めているのです。
そしてそれを伝える重要な手段が、
『キス』と『言葉』なのです。
ただ、それ以前に2人の間に『精神的な繋がり』が希薄であったのなら、そちらを先に改善しなければならないのは忘れないで下さい。